グループホーム虹について

グループホーム虹のホームページをご覧いただきありがとうございます。 代表の石山雄亮（いしやま ゆうすけ）です。

私は、ご入居様方が「安心」して過ごせるような「居場所」を創ること、そしてその中で共に充実した日々を過ごし、毎日を楽しみ、一緒に成長していけるような「コミュニティ」に育てていくことをグループホーム虹の大事なミッションとして掲げております。

人はつらいときや深い悩みを抱えたとき、心から信頼できる「家族」や「仲間」の存在が、そして自分の居場所と思える「心の拠り所」が必要不可欠だからです。

 

＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

 

ここで少しだけ、私の話をさせていただきます。私には、家族ぐるみの付き合いで仲良くしていて、実の姉のように慕っていた女性がいました。その人はいつも明るく、むしろ破天荒過ぎるくらいの人でしたが、とても情に厚く、周りの人たちに愛され、いつも人に囲まれていました。僕が飼っている愛犬に「チャビ」という名前をくれたのも、その女性でした。

でも、その人はもういません。旦那様を早くに癌で亡くしてしまったことをきっかけに精神障がいを患い、遂には自ら命を絶ってしまったのです。

 

葬儀の遺影には、まだ元気だった頃の彼女がいました。 そのときはまだ、彼女の死を実感できませんでした。

あの頃の彼女の姿を見ていると、持ち前の破天荒さで周りを振り回しながらもみんなから愛されていた、明るく人情味のある彼女の姿ばかりが思い起こされ、ここ数年の姿とはどうしても結びつかなかったのです。

 

こんなにも人は変わってしまうものなのか……
それほどまでの苦痛や悲しみ、そして喪失感……
想像もつきません。

そして、
「もっと寄り添ってあげられたんじゃないか？」
そんな気持ちが、頭から離れませんでした。

 

彼女が本当につらかったとき、私はそばにいてあげるどころかむしろ遠ざかってしまった…… あとになって後悔しても、もうどうにもできません。

自分だけじゃない。彼女と仲良くしていた人たちも、世話になっていたはずの人たちも、彼女が精神障がいを患って異常な行動ばかりを起こすようになると、みんなすっと距離を置いたのです。

彼女が本当に助けを求めていたときに限って、誰ひとり手を差し伸べることができなかったのです。

 

＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

 

彼女の死をきっかけに、私は「本当に困っている人に対して、今の社会は手を差し伸べられているのだろうか？」「本当の社会福祉ってなんだろうか？」そう考えるようになりました。

もっともっと、困っている人たち、弱っている人たち、生きづらさを抱えた人たちにとっての「居場所」が必要だ。本音を話せる「仲間」が必要だ。相互に理解のある「コミュニティ」が必要だ。

そう強く思います。

そして私は今、そんな想いを抱えて、この「グループホーム虹」を始めようとしています。

このホームが、すべての人にとっての「虹の架け橋」となり、生きづらさを抱えた誰かの人生に彩りを加えられますように…… そう願うとともに、その願いを実現できるように日々精進していきたいと思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 グループホーム虹がより良い場所になるよう、皆様のご支援、ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

── グループホーム虹 代表 石山雄亮